看取り研修を行いました。
10月12日(木)、職員の看取りケアに対する理解を深めるため、杏林大学健康福祉学科の下島裕美教授を講師にお招きし、「死にゆく過程の疑似体験」を行いました。
【自分の大切なものや人をカードに書いて、自分が死にゆく過程を聞きながら、カードを捨てていく。ときには、自分で選ぶことが出来ずにカードが捨てられてしまう。】
このように、病気や老いの進行とともに、大切なものを失っていくプロセスを体験する形式の研修でした。
とても深い内容の研修であり、参加者は、自分が大切にしているものを失ったときの喪失感や悲しみを実感するとともに、改めて「死」について考え、今の自分と向き合う機会となりました。
この研修を踏まえ、これからもご利用者、ご入居者、その方々の今までの人生を大切にし、お一人おひとりに向き合った介護へと生かしていきたいと思います。
参加した職員からはこのような感想がでましたので、少しご紹介致します。
「ご入居者様の大切にしているものを大事にしていきたいです。」
「ここで生活している方々には、たくさんのものを手放してきた人も多いと思う。その中でも毎日を過ごしているのだから、より安心して生活を送れるよう、そして支えられるよう援助していきたいと感じました。」
「今までよりも、もっとご入居者に寄り添いたいと思いました。」
「周りの人を幸せにしてあげたいです。」
「ご入居者様の貴重な時間に、私たちが何をすることが出来るかを考えていきたいです。」
「ご入居者様の気持ちを少しでも多く汲み取れる援助を行っていきたいです。」
「当たり前だと思っていた事も、大切に悔いのないよう生活していきたいと思いました。」
「自分の大切なモノ、人、場所など改めて考える機会となりました。」
「大事な人がたくさんいることは幸せだと感じました。」
「突然ある日、当たり前に持っていたもの、これからも続くと思っていたものが奪われてしまう日が、いつか来るのかと思うと怖くなりました。」
「自分の人生、死ということを考えることができました。」
「実家に行く時間を増やしたいと思いました。」